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天使は大神のため息に愛を与える事で誕生する──。
はるかいにしえ、天界には神と神につかえる天使たちが平穏な日々を過ごしていた。
神はその天使達に上位・中位・下位と3つのランクをつけ、さらに上位天使の中から地上の動物を統べる者として「六聖獣」を任命する。
9人の候補者より選ばれた六聖獣は、麒麟のユダ・鳳凰のルカ・青龍のゴウ・玄武のシン・朱雀のレイ・白虎のガイであった。六聖獣となった6人は天空城へと居を移し、大神により近い場所で暮らすこととなる。

いくつかの命を経て六聖獣の長であるユダは、金狼のカムイ討伐を命じられる。
大神の意に従わぬ者をただそれだけで討伐しようとするやり方に、ユダは強い疑念を持ち始める。
ときを同じくして、ゴウ、シン、レイ、ガイ、ルカもまた、天界の未来に不安を抱いていた。この先、何か良くないことが天界で起こるのではないか……と。

ときは流れ聖霊祭の時期となった。その前夜、ゼウスによる不条理な粛清が行われ、多くの天使達が“暗黒の森”へと落とされてしまう。
その怨嗟が聖霊祭中に突如噴出し、天界を襲った。
この出来事によりユダとルカは神への謀反を決意。同じくしてゴウ達も反逆を決め、六聖獣は心を一つにする。
天を二分する戦いが始まった――。
多くの天使の協力を得た六聖獣は、ゼウスの神殿へと進軍する。
しかし聖者の罠により、獣神具の魔に囚われたゴウ・シン・レイ・ガイは神の味方となって、ユダ、ルカと対立。
六聖獣の決裂を目のあたりにした天使達に、反撃の余力は残されていなかった。
四聖獣の魔を祓うことは出来たユダとルカだが、二人はゼウスの裁きにより、堕天させられてしまう。
そしてルシファーとは違う新たな地獄を作り、ゼウスへの復讐を誓うのだった。

――戦争で荒れ果てた天界は、生き残った天使達により徐々に復興していく。
ゼウスが数多の幼年天使を誕生させる傍らで、残されたゴウ・シン・レイ・ガイは四聖獣となり、ユダ、ルカの救出とゼウスの追放を心に誓う。
四聖獣は、魔にとらわれたふりをしながら、ゼウスの周辺を探り始める。
ユダとルカを罵倒することに心を痛め……それでも志を次ぐ為に奔走していた。
だが、そんな四聖獣の行動に探りを入れていた女神は、四聖獣が反逆の機会を狙っている、とゼウスに密告する。
そして、天使ミカエルにより四聖獣は石化封印されてしまう。
ゼウス打倒という悲願を胸に秘めたまま、それぞれの想いを抱えながら、四聖獣は眠り続ける。
――その頃地獄界では、ユダとルカが地獄を支配する為、数多の強敵と戦い続けていた。

いつの日か封印がとかれ、再び四聖獣と会える事を信じて……。

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